2014年5月5日月曜日

崖っぷちからのはがき キャリー フィッシャー (著), 小沢 瑞穂 (翻訳)

 5月4日はSTAR WARSの日らしい。STAR WARSの決まり文句で「May the force be with you」というのがあるが、これを「May, the 4th be with you」とかけたわけだ。

 それにちなんでというわけでもないけど、レイア姫を演じたキャリー・フィッシャーの自伝的小説を読んだ。彼女は重度のドラッグ依存症で苦しんだらしいのだが、本書は更生施設での生活から始まり、更生するまでの生活について、トホホ感の漂う日々の会話やらちょっとした葛藤やらについて、力むことなく、しかもドラマチックに演出することもなく描いたもの。ハリウッドセレブのゴシップ的な内容も含んでるが、知らない人ばかり。本書では踏み込んだ描写がされているわけではないが、麻薬の幻惑感という点でP.K.ディックを思い出した。ちなみに、今では随分と絶版になってるんだな...。また、治療施設における依存症の人々の描写という点では吾妻ひでおの「失踪日記」に通じるブラックユーモアも。

 キャリー・フィッシャーって、日本だと杉田かおる辺りが似たような立ち位置になるんだろうか。STAR WARS関連のエピソードや人物は一切出てこない。この辺りは彼女なりの配慮なのか、実際に交流がなかったのか。ちなみに彼女が意外な役どころで出演していた「FAN BOYS」でのキャリー・フィッシャーはとてもステキだった。

 妙なプレミア感があるのか、amazonでの中古価格が高いけど、札幌市民なら市の図書館にあります。

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